[フランクフルト 1日 ロイター] – 欧州連合(EU)統計局が1日に発表した3月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は、前年同月比7.5%上昇した。上昇率は前月の5.9%から加速し、過去最高を更新した。

ロイターがまとめたエコノミスト予想の6.6%も大幅に上回った。

ウクライナ戦争と対ロシア制裁を背景に、燃料や天然ガスの価格が過去最高水準に上昇した。

欧州中央銀行(ECB)が注視している、食品とエネルギーを除くインフレ率は前月の2.9%から3.2%に加速した。食品とエネルギー、さらにアルコール、たばこも除いたベースでは3.0%と、2月の2.7%から伸びが拡大した。

キャピタル・エコノミクスのジャック・アレンレイノルズ氏は「今回の結果は物価上昇圧力が極めて強いことを示している。コアインフレ率が上昇し続ける可能性は十分にある」との見方を示した。

「ECBは利上げ開始をこれ以上待てないという結論にすぐに至るだろう」と述べた。