【北京時事】中国の王毅国務委員兼外相は30日、訪問国フィジーの首都スバで第2回中国・太平洋島国外相会合をオンライン形式で開催した。ロイター通信によると、経済振興などに向けた連携強化で一致したが、中国が提案していた安全保障分野の協力は合意内容に含まれなかった。米国やオーストラリアなどの懸念を反映し、参加国から異論が出たとみられる。
中国外務省の趙立堅副報道局長は30日の記者会見で「今回達したコンセンサスは最終的な協定への重要な一歩だ。各国は実務面の検討継続で同意した」と言及。当初想定した協定の見送りを認め、今後も合意を模索する立場を説明した。