[2日 ロイター] – 米国時間の原油先物は1%超上昇した。米石油在庫が予想以上に減少し、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」による増産ペース拡大の報道を打ち消した。

清算値は北海ブレント先物が1.32ドル(1.1%)高の1バレル=117.61ドル。米WTI先物が1.61ドル(1.4%)高の116.87ドルだった。

米エネルギー情報局(EIA)が発表した5月27日までの1週間の在庫統計によると、戦略石油備蓄(SPR)を除く原油の在庫は、前週比510万バレル減少した。ロイターがまとめたアナリスト予想では130万バレル減少が見込まれていた。

欧州連合(EU)がこの日、ロシア産原油の禁輸などを盛り込んだ対ロシア追加制裁の第6弾を正式に承認したことも、原油価格の支援材料となった。

これより先、OPECプラスは閣僚級会合を開き、増産ペースを拡大することで合意。7月の増産枠を日量64万8000バレルに引き上げ、8月も7月と同水準の増産ペースを維持することとした。従来は、9月までの3カ月間、月間で日量43万2000バレル引き上げる計画だった。

これを受けて原油価格は一時下落していた。