[ワシントン 2日 ロイター] – 米政権は2日、ウクライナ侵略を続けるロシアに対する追加制裁を発表した。プーチン大統領が所有しているとされるヨットのほか、プーチン氏と親しいチェロ奏者のセルゲイ・ロルドゥギン氏、複数の新興財閥(オリガルヒ)が対象となる。

米財務省は、豪華ヨット「オリンピア」など、ヨット4隻を差し押さえの対象としたと明らかにした。

チェロ奏者のロルドゥギン氏については「プーチン氏の海外資産の管理に関与」したと説明。ロルドゥギン氏は、欧州連合(EU)の制裁対象にもなっている。

さらに米国務省によると、ロシア鉄鋼大手セベルスタリの主要株主で富豪のアレクセイ・モルダショフ氏を含むオリガルヒら5人に加え、ロシア外務省のザハロワ報道官が制裁対象に追加された。

ブリンケン国務長官は声明で「米政府はプーチン大統領とロシアの(ウクライナ)侵攻の支援者に対する説明責任を追及しつつ、ウクライナ市民への支援を続ける」と述べた。

また、ホワイトハウスによると、ロシア軍による技術やソフトウエアなどへのアクセスを制限するため、米商務省がロシアとベラルーシの71の団体を制裁リストに加えた。