(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は28日、国連安全保障理事会で演説し、ウクライナ中部のショッピングモールが大規模な攻撃を受けたことを踏まえ、ロシアを常任理事国から除外するよう求めた。
演説の冒頭、ゼレンスキー氏はロシアのウクライナに対する戦争は「国連レベルで『テロ国家』という言葉の定義を法的に制定し、いかなるテロ国家も処罰することが急務であることを示している」と述べた。
また、25日以降にウクライナが受けた攻撃を列挙した。キーウ(キエフ)の住宅ビルへの攻撃、幼稚園園庭へのロケット弾、ウクライナ中部クレメンチュクのショッピングモールへのミサイル攻撃などだ。「この攻撃を実行した者は、それがショッピングモールへの攻撃であることを知らなかったはずはない」と批判した。
続いてゼレンスキー氏は、子どもや高齢者など犠牲者の名前を読み上げた。「これがテロだということに同意しない人はいるだろうか」と問いかけ、「ウクライナ人を殺しているロシアのような組織があれば、平和な人々を殺している国があれば、それは間違いなくテロと認識されるだろう。そのような組織は全人類の敵だ」と主張した。
「犯罪者や犯罪組織のレベルで処罰されることが、国家レベルで野放しにされてはならない」と訴えた。
また「ロシアは国連と国際法秩序の基本原則に違反しているにもかかわらず、世界レベルでその責任を追及されていない。今も国連機関にとどまり、特権さえ享受している」と指摘。「ウクライナでの戦争に関して、ロシアには議論に参加する権利はない」と述べ、国連安保理にロシアを除外するよう要請した。