[22日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は22日、ロシアの侵攻により失った領土を取り戻すことなくロシアと停戦することは戦争を長引かせるだけだとの認識を示した。米紙ウォールストリート・ジャーナルのインタビューに応じた。

2月の侵攻以降にロシアが掌握したウクライナ領土の維持を認めた上での停戦は、さらに広範な紛争につながり、ロシア政府に次回の戦闘に向けた武器の補充と再武装の機会を与えるだけだと警告した。

米国が供給する高機動ロケット砲システム「ハイマース」については、戦況を変えるために必要な数よりはるかに少ないとし、一段の供与を要請した。

また、ウクライナからの穀物輸出再開に向けた合意を巡っては「ロシアに対する外交的譲歩は市場を多少安定させるかも知れないが、一時しのぎにしかならず、将来的にはブーメランのように戻るだろう」と述べた。