[モスクワ 1日 ロイター] – ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長は1日、バイデン米大統領が両国の新たな軍縮枠組みに関する協議を呼びかけたことについて、様変わりした世界で本当に必要なのか疑問だとはねつけた。
戦略核弾頭の配備数などを制限する新戦略兵器削減条約(新START)に代わる枠組みなど、主要問題はロシアの関与がなければ取り組めないと米政府に何度も伝えてきたとした。
通信アプリ「テレグラム」への投稿で、バイデン氏は新たな協議の呼びかけを「しぶしぶ吐き出した」と主張。
「この展開は無論良いことだが、現在の状況は冷戦時よりもかなり悪い」とし、「はるかに悪いし、われわれに責任はない。重要なのは本当に必要なのだろうかということだ。世界は様変わりした」と述べた。
ロシア外務省筋は先に、バイデン氏が2026年の期限切れに合わせて「新STARTに代わる新たな軍縮の枠組みを速やかに交渉する用意がある」と表明したことに困惑していると述べていた。