[国連 1日 ロイター] – ブリンケン米国務長官は1日に国連で開幕した核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議で、2015年のイラン核合意の復活が米国やイラン、全世界にとって最善の結果であることに今も変わりはないという認識を示した。
その上で、イランに核合意復活に向けて前進する意思があるかどうかはまだ分からないと述べ、米国には協議復帰の用意があるのかという記者からの質問をかわした。
ブリンケン氏は「欧州連合(EU)は何カ月にもわたる議論に基づいた最良の提案を行った。これはわれわれが合意し3月に提示されたものと非常に一致している」と語った。
また、北朝鮮が7回目の核実験を行う準備を進めているという米国の警告を繰り返した。
さらに、米国は核兵器使用を巡るリスク低減に向け、中国を含め、全ての核保有国と連携する用意があると表明した。
バイデン大統領もNPT再検討会議に向けた声明で、2026年に期限切れとなる米ロの新戦略兵器削減条約(新START)に「替わる新たな軍縮枠組みを巡り迅速に交渉する用意がある」と表明したほか、中国については、核拡散防止において主導的な役割を果たす責任があるという認識を示した。