トランプ前米大統領=2020年9月、ワシントン(AFP時事)
トランプ前米大統領=2020年9月、ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】米政治専門紙「ポリティコ」などが11日公表した世論調査によると、連邦捜査局(FBI)によるトランプ前大統領の邸宅「マールアラーゴ」への家宅捜索について、「権力の乱用だ」とする回答が47%で、「乱用でない」の40%を上回った。

核兵器関連の機密文書捜索か FBIのトランプ氏強制捜査―米紙

 世論調査は10日、全米の有権者2004人を対象に実施。FBIの捜査手法に疑念が持たれていることが明らかになった。

 もっとも、家宅捜索については「支持する」が49%で「支持しない」の37%を上回った。党派別に見ると、民主党支持層で84%が支持したのに対し、共和党支持層は15%にとどまった。

 「トランプ氏が大統領在任中に法を犯したことがあると思うか」と尋ねたところ、「確実にある」「おそらくある」が計58%。「絶対にない」「おそらくない」は計31%だった。

 一方、共和党支持層で2024年大統領候補にトランプ氏を推す回答は57%で、7月調査の53%から上昇した。トランプ氏は自身を被害者に見立てFBIの捜索を「司法制度を武器として使っている」と批判しており、一定の同情が集まっているもようだ。