[北京 16日 ロイター] – 中国の李克強首相は16日、マクロ経済政策による経済支援を強化すると表明した。国営メディアが報じた。

李首相は広東、江蘇、浙江、山東、河南、四川の主要6省の高官とのビデオ会議で、中国経済の回復は7月も続いたとの認識を示しながらも、「小幅な変動」があったと指摘。「経済回復の基盤を固めるために、危機感を強めなければならない」と語った。

その上で、政府は5月に発表した一連の政策を徹底的に実施し、経済活動を合理的な範囲に収めるためにマクロ経済政策の強度を高めると表明。消費促進と投資拡大に向け一段の措置を講じると述べた。

国家統計局が15日に発表した7月の鉱工業生産などの主要経済指標は軒並み減速。工場生産や小売りが政府のゼロコロナ政策に圧迫された。こうした中、中国人民銀行(中央銀行)は同日、1年物中期貸出制度(MLF)の金利を予想外に引き下げた。