[プラハ 31日 ロイター] – エストニアのレインサル外相は31日、エストニアは可能であれば近隣のパートナー国と協力して、ロシア人による入国の大半を数週間以内に阻止することを目指していると述べた。
2日間にわたり開催された欧州連合(EU)外相会議後、ロイターに対し「時間はかかるが、膨大な数のロシア人の入国を考えると、タイミングも重要だ」と指摘。エストニアは「国家安全保障を理由とする国家的な権限」に基づき、近隣国との協力を通じて解決策を講じるとした。
また、欧州域内をビザやパスポートなしで自由に行き来できる「シェンゲン協定」に基づくビザについて、発給元がエストニアであるかどうかにかかわらず、安全上の理由からロシア人を拒否することを目指すと言及。「今後数日から数週間のうちに、シェンゲン協定に基づくビザの規約を完全に順守し、ロシア連邦からのわが国の領土への入国を禁止する決定が下されることを大いに歓迎する」とした。
エストニアの人口は130万人だが、過去半年間に入国したロシア人は30万人に上り、これを「大幅に」減少させるという。
一方で、例外はあるとし、服役中の反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏が釈放されれば、ナワリヌイ氏とその家族、および「全ての勇敢な市民レジスタンスのメンバー」はエストニアに歓迎されるとしたほか、人道的、家族的、医療的な理由、あるいは外交官としてロシア人が入国する場合も認められるとした。