[モスクワ 31日 ロイター] – ロシア連邦統計局(ロスタット)は31日、1─6月の経済成長率は前年比マイナス0.4%だったと発表した。
ただ、経済成長を牽引する設備投資は7.8%増加。鉱工業部門の旺盛な投資を背景に第2・四半期は前年比4.1%、第1・四半期は12.8%増加した。
原油価格の高騰で西側諸国の制裁措置の影響が緩和され、ロシア経済は崩壊を免れており、7月の公式失業率は3.9%と過去最低を記録。ただ、インフレ調整後の実質賃金は6月に前年同月比3.2%減少したほか、7月の小売売上高は前年同月比8.8%減少。一部の国民への影響は出始めている。
統計局発表の8月29日時点の消費者物価指数(CPI)は前週比0.16%低下。消費需要の低迷や通貨ルーブル高などを反映し、8週連で低下した。
経済省によると、年率換算では14.31%上昇。前週は14.60%上昇していた。