- 心臓発作で入院中、抗うつ剤を服用-国営タス通信
- ルクオイル、軍事衝突の早期解決をロシア石油会社で唯一呼び掛け
ロシア石油大手ルクオイルのラビル・マガノフ会長がモスクワ市内の病院の窓から転落して死亡したと、同国のメディアが報じた。
ロシア国営タス通信は1日、事情に詳しい匿名の法執行当局者を引用し、マガノフ氏(67)は自殺したと報道。同氏は心臓発作を起こし入院しており、抗うつ剤を服用していたという。またインタファクス通信によると、法執行当局が現場検証を続けている。
ルクオイルはロシア石油2位。マガノフ氏は同社創業直後に入社し、上流事業の責任者を務めていた。ルクオイルは電子メールで配布した発表文で、マガノフ氏のマネジメント能力のおかげで同社は「小さな石油生産グループから世界的なエネルギー企業へと発展した」と賛辞を送り、同氏は「重い病」を抱えていたと説明した。
マガノフ氏は近年、他の石油企業と共にロシアエネルギー省で開かれる定期会合に参加。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の会合前には、生産水準に関するロシアの立場を協議していた。ルクオイル会長には2020年に就任した。
ルクオイルはロシアがウクライナ侵攻を開始した直後の3月初め、ロシアの石油生産企業として唯一、ウクライナでの「軍事衝突の速やかな解決」を呼び掛けていた。同社創業者で主要株主のワギト・アレクペロフ最高経営責任者(CEO)は4月、国際的な制裁の対象となった後にCEO辞任を発表した。
原題:Lukoil Chairman Maganov Dies After Falling From Hospital Window(抜粋)
Lukoil Chairman Maganov Dies After Falling From Window: IFX(抜粋)