[ロンドン 6日 ロイター] – 英国の次期首相に就任するトラス外相は、政府保証が付いたエネルギー業者への融資を活用することにより、今冬の家庭用電気料金をほぼ現行水準で凍結する計画と、関係筋が述べた。

関係者によると、この計画を実行するための費用は約1000億ポンド(1160億ドル)に上る見込みだが、正確な金額は、期間や卸売価格、市場の需要によって決まるという。

返済方法は不明だが、BBCは「この融資は今後10年から20年にわたり、顧客の料金に上乗せする形で返済されることになる」と報じた。

英大衆紙「ザ・サン」の政治担当編集者は、複数の政府筋の話として、資金は借入金と税金から捻出されるとした。

関係筋によると、エネルギー企業への新たな課税は検討されていないという。

また、政府は企業に対する支援策に取り組んでいるが、「まだ検討途上だ」とした。

関係筋が5日、ロイターに語ったところによると、トラス氏は少なくともエネルギー価格の新しい上限が施行される1月までの家庭用エネルギー料金凍結を検討している。