[北京 9日 ロイター] – 中国共産党は10月の党大会で、党の憲法に当たる党規約を改正する見込みだ。一部のアナリストは習近平国家主席の党内での権威と地位を強固にするものと指摘している。

国営新華社通信は9日、共産党政治局の会議で党規約の改正が議論されたと伝えた。会議は習氏が議長を務めた。改正案の具体的な中身は報じていない。

習氏は10月16日から始まる党大会で異例の3期目に入ると広く予想されている。

党規約が最後に改正されたのは2017年で、「中国の特色ある社会主義に関する習近平思想」が明記され、同氏の地位がさらに強固となった。

今回の改正ではこれを「習近平思想」に短縮し、「毛沢東思想」と同等の地位に格上げする可能性があると政治アナリストはみている。

別の可能性として「2つの確立」を規約に盛り込むとの見方も出ている。2つの確立は、党における習氏の核心的地位を確立し、同氏の思想を指導的理念として確立することを指す。

1982年に廃止された党主席の最高位を憲法で復活させる可能性は低いとみられる。