Jennifer Jacobs、Saleha Mohsin、Annmarie Hordern
米政府は原油価格が1バレル=80ドル程度に下落した段階で、戦略石油備蓄(SPR)の補充を始める可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
バイデン政権の当局者は国内石油生産の拡大維持や原油価格急落の回避を視野に入れながら、タイミングを検討しているという。非公開の協議であることを理由に同関係者が匿名で述べた。
バイデン大統領は原油とガソリンの価格高騰に歯止めをかける取り組みとして、最大1億8000万バレルと過去最大規模のSPR放出を今年3月に命じた。政府は現在、冬に向けて市場の落ち着きを保つ考えから、こうした放出のペースを緩めようとしている。
ホワイトハウスと米エネルギー省の報道官にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
原題:US Officials Mull Buying Oil at Below $80 to Refill Reserve (1)(抜粋)