[21日 ロイター] – 米アップルが2025年までにiPhone生産の25%をインドに移管する可能性があると、JPモルガンのアナリストが21日述べた。中国での地政学的緊張が高まっているほか、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制する厳格なロックダウン(都市封鎖)措置を受け、生産の一部を中国から移すという。

JPモルガンは、アップルが22年後半からiPhone14の生産の約5%をインドに移管すると予想。また、パソコン「Mac(マック)」、タブレット端末「iPad」、腕時計型端末「アップルウオッチ」、ワイヤレスヘッドフォン「AirPods(エアポッズ)」などアップル製品全体の中国以外での生産を現在の5%から25年までに約25%に引き上げると見込んだ。

「鴻海(ホンハイ)やペガトロン(和碩聯合科技)などの台湾の業者はインドへの移管において重要な役割を担っている。中長期的にはアップルがインド現地の製造業者を特定することも予想される」とした。