[国連 22日 ロイター] – ミクロネシア連邦のパニュエロ大統領は22日、福島第1原子力発電所から処理水を太平洋に放出する日本の決定について非難した。

国連総会での演説で、多核種除去設備(ALPS)処理水の海洋放出決定に「最も深刻な懸念」を抱いていると表明。

「この決定がもたらす影響は国境を越え、世代を越えるものだ。ミクロネシアの国家元首として、国民の生活を支える海洋資源の破壊を許すことはできない」と語った。

日本政府は7月、原子力規制当局が福島原発処理水の海洋放出計画を承認したと発表した。

外務省は当時、規制当局が放出しても安全と判断したと説明したが、処理水には除去できないトリチウムが残っている。

岡野結城子外務副報道官はパニュエロ氏の発言について質問され、福島原発での活動の安全性について国際社会から理解を得られるよう最善を尽くすと述べた。