- バイデン氏の失言、ボスティック総裁発言、ドラッケンミラー氏予想
- 英中銀の長期債買い、新たな対ロシア制裁措置
バイデン米大統領が公の場で、既に亡くなっている議員を壇上に呼び出そうと名前を呼び、周りを困惑させました。民主党支持者の間でさえ次の大統領選候補として人気が落ちているバイデン氏。年齢問題が再燃するかもしれません。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
ジャッキーはどこ
バイデン大統領は28日、飢餓と栄養に関する問題を討議する会議で登壇し、この会議の実現に貢献した超党派の議員らに謝意を表明。壇上に呼び出そうと、「ジャッキー、来ているか。どこだ。出席すると思っていたのだが」と呼びかけた。だが、当のジャッキー・ワロルスキー下院議員(共和、インディアナ州)は8月3日に自動車事故で死去。バイデン氏は当時、議員死去の報を受けて声明を発表し、弔意を述べていた。
1.25ポイントの追加利上げ
米アトランタ連銀のボスティック総裁は、インフレは依然高過ぎると指摘。年末までに政策金利を合計でさらに1.25ポイント引き上げることに支持を表明した。記者団との電話会見で「これまで進展が見られないことから、緩やかに抑制的な政策スタンスにする必要があると一層強く考えている」とし、「私としては、それは政策金利が4.25-4.5%のレンジにあることを意味する。年末までにその水準に達することが望ましい」と述べた。
ハードランディング予想
資産家スタンレー・ドラッケンミラー氏は2023年のリセッション(景気後退)を予想しており、その後10年にわたって市場は低迷する可能性があるとみている。「来年にリセッションが起きなかったら驚きだ」と発言。「実にひどいものとなる可能性も排除しない」と述べた。リセッションに至る要因として、世界で30兆ドル(約4340兆円)に達した大規模な量的緩和を挙げ、来年末までの「ハードランディングが当社の中心シナリオだ」と語った。
必要なだけ
イングランド銀行(英中央銀行)は国債市場の崩壊を防ぐため劇的な形で介入に入った。英国の長期国債を無制限で購入すると表明。期間20年以上の英国債を対象に購入を開始した。30年物利回りは100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)超と、過去最大の低下。発表前には一時、1998年以来の高水準を付けていた。中銀は10月3日に予定されていた保有国債の売却(量的引き締め=QT)の開始を同月31日まで遅らせることも明らかにした。財政政策に対する金融政策の対応は恐らく11月に行うという。
新たな制裁案
欧州連合(EU)は新たな対ロシア制裁措置を提案した。ロシア産石油を第三国が購入する際の上限価格導入などが含まれる。EUの行政執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、ロシアの収入を70億ユーロ(約9700億円)押し下げる新たな「包括的」ロシア製品輸入禁止や、ロシア軍に有益となり得る主要技術の販売禁止を提案すると説明。「ロシアにさらなるエスカレーションの代償を払わせることを決意している」と述べた。
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