「欧州最後の独裁者」と呼ばれ、ロシアのウクライナ侵攻にも協力するベラルーシのルカシェンコ大統領は15日、中央アジア・ウズベキスタンの古都サマルカンドで中国の習近平国家主席と会談した。ベラルーシ国営ベルタ通信が伝えた。両首脳は戦略的パートナーシップに関する共同宣言をまとめたという。
ルカシェンコ氏は、かねて中国の経済圏構想「一帯一路」に賛同。今回の会談でも「一つの中国」原則を含め「あらゆる問題で中国を支持している」と述べた。
一方、会談では「中国側の要請」でマスクを着用した。新型コロナウイルスにはウオッカやサウナが有効と主張したものの、感染歴があるといわれるルカシェンコ氏がマスク姿で公の場に現れるのは極めてまれ。習氏が10月に中国共産党大会を控えていることを踏まえた措置とみられる。