[東京 13日 ロイター] – 再編を検討している東芝と優先的な交渉に入った日本産業パートナーズ(JIP)主導の企業連合に、香港に拠点を置くベアリング・プライベート・エクイティ・アジア(BPEA)が参加を検討していると、ブルームバーグが13日関係者の話として報じた。

ブルームバーグによると、BPEAは取引の可能性を精査するに当たり、金融アドバイザーと協議中。BPEAはエクィティー投資家およびデット投資家としてJIP主導の企業連合に加わる可能性があるという。

BPEA自体がスウェーデンの投資会社EQTとの合併を進めており、企業連合に参加しない決定を下すこともあり得ると、ブルームバーグは伝えている。

東芝、日本産業パートナーズに優先交渉権 オリックス参画へ=関係者<ロイター日本語版>2022年10月13日5:50 午後

[東京 13日 ロイター] – 非上場化を含む再編を検討している東芝が今月上旬、国内投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)に優先交渉権を与えたことが分かった。事情を知る関係者がロイターに明らかにした。買収には東芝の時価総額約2.3兆円を上回る資金が必要で、JIPは複数の日本企業に参画を打診。別の関係者によると、オリックスは参加する方針を固めた。

関係者の1人によると、東芝がJIPに優先交渉権を与えたのは7日前後とみられる。JIPは非上場化による再建策を提示しており、買収資金を集めるため中部電力やオリックス、日本生命などに出資を打診した。

同関係者はロイターに「買収に向けた資金調達が課題」だと語った。共同通信は12日、JIPは東芝の買収額として2兆8000億円を想定していると報じている。

東芝はロイターの問い合わせに対し「共同投資家を含む候補者に関する情報については、原則として回答できない」とした。JIPはコメントを控えた。オリックスは「継続して検討している」とした。

東芝の再建案を巡っては、10社が初期提案を提出。7月に米ベインキャピタルや英CVCキャピタル・パートナーズなど国内外の4陣営が2次入札に進んだ。

別の関係者によると、9月末までにJIPと官民ファンドの産業革新投資機構(JIC)に絞り込まれた。JICはもともとJIPと組んでいたが、別に提案を出し、ベインやⅯBKパートナーズとも連合に向けた協議を進めている。