[19日 ロイター] – オランダの中央銀行が、同国の年金基金に対して、英国を襲ったような混乱を回避できるよう、現金やその他の流動性資産の保有を増やすことを検討するよう求めていると、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が19日に報じた。
FTが関係者の話として伝えたところによると、オランダ中銀の高官は、国内の年金基金に対して、ストレスの兆候をチェックするよう要請。流動性規則を見直すほか、資産の「投げ売り」の必要性について報告するよう勧告したという。
英国では今月、減税策などを嫌気して金利が急上昇、デリバティブ(金融派生商品)の評価損が膨らみ、マージンコール(追加担保の差し入れ要求)が発生。年金基金は数十億ポンドの英国債を安値で売却することを余儀なくされる事態となった。