先月のイタリア議会選挙で第1党となった右派政党「イタリアの同胞」のメローニ党首が、22日にイタリア初の女性首相として就任することになりました。
EU=ヨーロッパ連合の主要国イタリアでは、先月25日の議会選挙で、右派政党を中心とした勢力が上下両院で過半数の議席を獲得し、このうちメローニ氏が党首を務める「イタリアの同胞」が第1党になりました。
メローニ党首はマッタレッラ大統領と21日、首都ローマで会談し、新しい首相に指名されました。
政党連合を組むサルビーニ元内相の「同盟」や、ベルルスコーニ元首相の「フォルツァ・イタリア」との連立政権の閣僚名簿が発表され、メローニ党首が22日にイタリア初の女性首相として就任することになりました。
連立を組む2つの政党のうち「フォルツァ・イタリア」のベルルスコーニ元首相は、ロシアのプーチン大統領と個人的に親しく、「同盟」のサルビーニ元内相は、ウクライナ侵攻をめぐるEUのロシアへの制裁を批判しています。
メローニ党首はこれまでEUやNATO=北大西洋条約機構との連携を重視する姿勢を強調していますが、連立政権として、ロシアのウクライナ侵攻をめぐるEUの結束にどう対応していくのかが今後の焦点となります。