[ワシントン 21日 ロイター] – 米連邦地裁は21日、トランプ前米大統領の上級顧問・首席戦略官をかつて務めていたスティーブ・バノン被告(68)が昨年1月の米議会襲撃を調査する米下院特別委員会への協力を拒否したとして懲役4月の実刑判決を言い渡した。
カール・ニコルズ判事は判決言い渡しで、バノン被告に罰金6500ドルも命じた。バノン被告が有罪判決を不服として控訴している間、刑の執行を猶予することを認めた。
被告側の弁護団は控訴するとしている。
バノン被告は今年7月、米下院特別委員会による召喚や資料提出の要求に従わなかったとして、2件の議会侮辱罪で有罪評決を受けた。検察は懲役6月を求刑していた。
J.P.クーニー検事は今月21日の公判でバノン被告が「議会をあざける」ことを選んだと指摘し、被告は「法を超越しているわけではなく、それが今回の件を重要なものとしている」と指摘した。
議会の襲撃調査委員会によると、バノン被告は議会襲撃前日の昨年1月5日に少なくとも2回トランプ氏と話し、ワシントンのホテルで計画会議に出席。右翼向けのポッドキャストで 「明日(6日)は大混乱になる」と発言していた。
公判で検察側は2人の証人だけ喚問し、バノン被告の弁護団は証人を呼ばなかった。バノン被告は証言しなかった。