米セントルイス連銀のブラード総裁が招待者限定の非公開イベントで講演したのは、失職に値する行為だと元米連邦準備制度理事会(FRB)エコノミストのクラウディア・サーム氏は述べた。
セントルイス連銀総裁が倫理規約に違反か、シティの非公開行事で講演
サーム・コンサルティング創業者のサーム氏はブルームバーグ・サーベイランスとのインタビューで「弁解の余地はない。私には世間体の問題にとどまらない」と語った。
「ブラード氏は米経済や米労働者、そして世界に影響を及ぼす利上げを決定するFRB当局者の一人だ。投資家に非公開で発言したというのは、どのようなものであっても言語道断だ。退任が望ましい」と話した。
ブラード氏の行為はFRBの意思伝達ルールに違反した可能性があると、FRBウオッチャーらは指摘している。罰則対象となる場合、どのような処罰になるかははっきりしない。
セントルイス連銀は20日、今後はこうした行為について「異なった考え方をする」と表明した。
原題:Bullard Should Lose Job Over Ethics Lapse, Ex-Fed Economist Says(抜粋)