James Bullard, president and chief executive officer of the Federal Reserve Bank of St. Louis, speaks during the Reinventing Bretton Woods Committee conference on the sidelines of the annual meetings of the International Monetary Fund (IMF) and World Bank Group in Washington, DC, US, on Saturday, Oct. 15, 2022.  Photographer: Ting Shen/Bloomberg

米セントルイス連銀のブラード総裁が招待者限定の非公開イベントで講演したのは、失職に値する行為だと元米連邦準備制度理事会(FRB)エコノミストのクラウディア・サーム氏は述べた。

セントルイス連銀総裁が倫理規約に違反か、シティの非公開行事で講演

  サーム・コンサルティング創業者のサーム氏はブルームバーグ・サーベイランスとのインタビューで「弁解の余地はない。私には世間体の問題にとどまらない」と語った。

  「ブラード氏は米経済や米労働者、そして世界に影響を及ぼす利上げを決定するFRB当局者の一人だ。投資家に非公開で発言したというのは、どのようなものであっても言語道断だ。退任が望ましい」と話した。

  ブラード氏の行為はFRBの意思伝達ルールに違反した可能性があると、FRBウオッチャーらは指摘している。罰則対象となる場合、どのような処罰になるかははっきりしない。

  セントルイス連銀は20日、今後はこうした行為について「異なった考え方をする」と表明した。

原題:Bullard Should Lose Job Over Ethics Lapse, Ex-Fed Economist Says(抜粋)