中国共産党大会で退席する胡錦濤前総書記(中央)。前列左は李克強首相、同右は習近平総書記(22日)=片岡航希撮影

 北京の人民大会堂で22日に開かれた中国共産党大会の閉幕式で、 習近平シージンピン 総書記(69)の隣で最前列に座っていた 胡錦濤フージンタオ 前総書記(79)が突然退席する異例の一幕があった。中国共産党大会で退席する胡錦濤前総書記(中央)。前列左は李克強首相、同右は習近平総書記(22日)=片岡航希撮影

 胡氏は、席を離れたがらない様子にも見えたが、最終的には係員に腕をつかまれた状態で会場から出ていった。退場時には習氏に短く話しかけ、その隣に座っていた 李克強リークォーチャン 首相(67)の肩に手を置いた。

 胡氏の退席は党規約改正案などが採決される前で、突然の退席は、体調不良や習氏への権力集中に対する不満表明など様々な臆測を呼んでいる。