[ブリュッセル 25日 ロイター] – 欧州連合(EU)はルクセンブルグで25日に開催したエネルギー相会合で、EU全域でのガス価格の上限設定を巡り討議した上で、11月24日に再びこの件に関する臨時会合を開催することで合意した。
EUのエネルギーに関する臨時会合は7月以降で4回目。11月の会合では、欧州委員会が先週提案した、EUのガス共同購入開始に向けた規則など他の緊急措置も採択される見通し。
輪番制のEU議長国であるチェコのヨゼフ・シケラ産業相は「市場パニック時の過度な価格上昇を抑制するダイナミックな電気・ガス価格上限」の導入について閣僚間で幅広い支持を得ていると述べた。
欧州委員会は18日、エネルギー危機で新たな緊急対策を提案した。欧州における天然ガス取引の指標となるオランダTTFに今後一時的な価格上限を設けることなどが盛り込まれた。ただ即時のガス価格上限導入は見送られた。
欧州委のカドリ・シムソン委員(エネルギー担当)は、欧州委がガス価格の上限設定を正式に提案する時期について明示しなかったものの、11月の会合までに「次のステップを準備する」とし、閣僚がEUのガス価格上限案に同意する可能性があるとした。