[ソウル 28日 ロイター] – 韓国軍合同参謀本部は28日、北朝鮮が短距離弾道ミサイル2発を東岸沖に向けて発射したと明らかにした。北朝鮮は最近、異例の頻度でミサイルを発射し、米韓の合同演習に対する抗議と主張している。今回は米軍も参加する韓国軍の定例野外機動訓練の最終日というタイミングになる。

合同参謀本部によると、ミサイルは北朝鮮東部の江原道通川から発射された。「韓国軍は完全な準備態勢を維持している」とし、米国と緊密に連携し監視と警備を強化したと表明した。

米インド太平洋軍は、28日の発射は北朝鮮の違法な大量破壊弾道ミサイル計画による悪影響を鮮明にしたと指摘した。

韓国外務省は、韓国、米国、日本の北朝鮮核問題担当特使が電話協議し、ミサイル発射は国連安保理決議に違反する挑発行為と非難したと明らかにした上で「北朝鮮の核・ミサイル開発は地域・海外の安全保障協力を強化させるだけだ」と指摘し、北朝鮮に協議復帰を呼びかけた。

今週、海上の南北境界線を北朝鮮船舶が越えたことを巡り、韓国、北朝鮮両国軍が警告射撃や砲撃を繰り広げている。

韓国軍は米軍も参加している12日間の定例の野外機動訓練「護国訓練」を28日に終了する。韓国軍と米軍は31日に合同で航空機による大規模な演習を開始する。