[16日 ロイター] – 米暗号資産(仮想通貨)交換所コインベース・グローバルのアレシア・ハース最高財務責任者(CFO)は16日、同業FTX破綻による業界への影響はまだ完全に表れていないとの見解を示した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューで語った
「FTXの破綻はずさんな与信慣行やリスク管理を露呈し、その影響は2008年の金融危機のようなものになりつつある」と指摘。
影響の全容を把握するには数日から数週間はかかるとの見方を示した。
FTXは3日間で大量の資金が流出し、同業で世界最大手のバイナンスが救済策を撤回したことを受け、11日に米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した。
ハース氏は「米国や世界で規制整備に向けた動きが見られるだろう」と語った。
コインベースはFTX破綻により市場シェアを拡大するとみられているが、今月に入り今年2回目となる人員削減を実施した。