北朝鮮による新型のICBM=大陸間弾道ミサイル級の「火星17型」の発射を受け、国連の安全保障理事会で緊急会合が開かれるのを前に、北朝鮮の外相が談話を発表し「明白な対応の方向性をもって、アメリカと安保理の動きを注視している」として、アメリカなどをけん制しました。
北朝鮮が今月18日にアメリカ全土を射程に含む可能性があるとされる新型のICBM=大陸間弾道ミサイル級の「火星17型」を発射したことを受けて、国連安保理では、21日、緊急会合が開かれる予定です。
これを前に北朝鮮のチェ・ソニ外相は20日付けで談話を発表し、弾道ミサイルの発射を非難した国連のグテーレス事務総長について、「われわれの主権の行使に対してアメリカなどの勢力が安保理を通じて圧迫しようとしているのを黙認しており、アメリカのかいらいであることが証明された」と、名指しで批判しました。
そのうえで「わが国は明白な対応の方向性をもって、アメリカと安保理の動きを注視している」とも強調し、アメリカなどをけん制しました。
北朝鮮は、日米韓3か国による首脳会談をチェ外相が非難する談話を発表した翌日に「火星17型」を発射した経緯があり、安保理の開催に反発して、さらなる挑発に出ることも懸念されます。