[ワシントン 27日 ロイター] – トランプ前米大統領がフロリダ州の邸宅マール・ア・ラーゴで白人至上主義者のニック・フエンテス氏と会食したことに対し、共和党内から批判が上がっている。

トランプ氏は不注意だったと釈明しているが、アーカンソー州のハッチンソン知事(共和党)はCNNで、トランプ氏が過激主義に力を与えていると非難。「国や党の模範となる指導者が、人種差別主義者や反ユダヤ主義者と会うのは良い考えだとは思わない」と述べた。

共和党のジェームズ・コマー下院議員もNBCで、トランプ氏は誰と会食するか「より良い判断が必要だ」と述べた。

フエンテス氏は米司法省から白人至上主義者と指摘されており、トランプ氏の支持者らによる昨年1月の米連邦議会襲撃前にワシントンで行われたデモ行進に参加した。

トランプ氏は、ラッパーの「イェ」ことカニエ・ウェストさんと先週、夕食を共にした際にフエンテス氏にも会ったと説明。自身が立ち上げたSNS(交流サイト)「トゥルース・ソーシャル」で、フエンテス氏のことは知らなかったと述べた。ウェストさんも反ユダヤ主義的な発言で批判を浴びている。

ホワイトハウスは「マール・ア・ラーゴも含め、米国に偏見、憎悪、反ユダヤ主義の居場所は絶対にない」と非難した。