[ブリュッセル 6日 ロイター] – 欧州連合(EU)加盟国と欧州議会は6日、森林破壊に関連した大豆、牛肉、コーヒーなどの商品を域内で販売することを防止する法案について合意した。
企業がEU域内で商品を販売する際に、自社のサプライチェーンが世界各地の森林破壊に関与していないことを証明する必要がある。違反した場合は罰金が科せられる。
大豆、牛肉、パーム油、木材、ココア、コーヒーのほか、皮革、チョコレート、家具などの加工品に適用される。欧州議会の要請でゴム、木炭、一部のパーム油由来製品も対象となった。
企業は商品がいつどこで生産されたかや、森林破壊がないことを「検証可能」な情報として示す必要がある。また商品の生産過程で先住民の権利が尊重されていることも示さなければならない。
違反した場合はEU域内の売上高の最大4%に相当する罰金が科せられる可能性がある。
EUと欧州議会が法律を正式に承認し、20日後に発効が可能となる。一部の規則は18カ月間の時限措置とする。