[ワシントン 15日 ロイター] – 米政府は15日、深刻な食料危機に直面するアフリカに25億ドルの追加支援を行うと表明した。緊急人道支援に加え、中長期的に安定的な食料供給体制を構築する取り組みを支える。
バイデン米大統領はワシントンで3日間開催された米・アフリカ首脳会議の最終日に「われわれは世界的な食料危機に直面しており、アフリカ大陸が最も大きな痛手を受けている」と強調。「高い食料価格と高い貿易障壁が、アフリカ大陸の何百万人もの人々の命と生活に打撃を与えている」とした。
米国とアフリカ連合(AU)はまた、アフリカの食料安全保障確保の取り組みを加速させるための戦略的パートナーシップを発表し、いくつかの目標を示した。
短期的には穀物や肥料の安定的で多様な供給源の確保が課題となり、中長期的な目標としては、アフリカの世界市場へのアクセス改善を模索し、肥料の安定調達先や調達量を増やし、農産物の生産品目を多様化することを挙げた。