• 米国の広範囲で歴史的寒波、対米関係再構築目指すと中国外相
  • ウクライナ情勢、中国が感染の日次データ公表中止、マスク氏が警鐘
Christmas decorations covered in snow in Buffalo, New York. Photographer: John Normile/Getty Images North America

クリスマスの米国を歴史的な寒波が襲いました。国立気象局によれば、冬の嵐に見舞われたのはカナダに近い五大湖からメキシコとの国境を流れるリオ・グランデ川に至るまで、過去にほぼ例を見ない広範な地域。富裕層などの避寒地として人気のフロリダ州タンパでも約5年ぶりに気温が氷点下を記録したようです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

記録的寒波

米国では週末、記録的寒波と嵐で各地で停電となったほか、旅客便の運航停止も相次いだ。多くの地域で気温が急激に低下し、AP通信によれば死者は全米でこれまでに少なくとも24人に上っている。死者数は今後さらに増えそうだという。ただ25日に入って寒波はやや和らいできている。13州と首都ワシントンで送電網を手掛けるPJMインターコネクションは23日から顧客に電力使用を控えるよう要請していたが、25日午前にその要請を解除した。

雪解けか

中国は来年の主要な外交課題の概要を示す中で、米国との関係を「再調整」し、欧州とのコミュニケーションを増やすよう努力する意向を示した。王毅外相は外交に関するシンポジウムで「われわれは首脳間で合意された共通の理解を実行に移し」、二国間関係を正しい方向に戻すよう取り組むと語った。中国の習近平国家主席は先月、インドネシアのバリ島でバイデン米大統領と初めて対面で会談。米国およびその同盟国との間で悪化した関係の修復を模索している。

クリスマスに

ロシアのプーチン大統領はテレビのインタビューで、戦争終結に向けた対話が行われていないのはロシアのせいではないと主張。「容認可能な成果」について協議する用意があるとも述べた。25日にはベラルーシの空軍基地からロシアの戦闘機が発進し、ウクライナ全土で空襲警報が鳴り響いた。戦闘機が攻撃せず、ベラルーシに戻ったことから、警報は解除された。ローマ教皇フランシスコは恒例のクリスマスメッセージで、ウクライナでの「無意味」な戦闘を直ちに終わらせるよう強く訴えた。AP通信が伝えた。

公表取りやめ

中国国家衛生健康委員会は新型コロナウイルス感染の日次データ公表を取りやめる。方針変更の理由は示さなかったが、中国疾病対策予防センターが研究用などにコロナ関連情報を公表すると説明した。地方政府が報告した1日当たりの新規感染が公式の全国集計を大きく上回り、同委が提供するデータの正確さに疑念が広がっていた。香港政府トップの李家超行政長官は24日、中国本土との往来再開を来月半ばより前に始める方針を示した。香港・本土間の往来は実質的に3年近く止まっている。

集団パニック

テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は株式市場で「集団パニック」が起きるリスクがあるとし、信用取引に警鐘を鳴らした。マスク氏は「不安定な株式市場で証拠金負債を持たないように本当にアドバイスしたい」と発言。「下降相場では、かなり極端なことが起こり得る」と主張した。米証券取引委員会(SEC)への4月の届け出によると、マスク氏は2020年12月時点でテスラ株9200万株を担保として差し出していた。同氏はリセッション(景気後退)が間近で、09年のような規模の景気悪化になるとの自らの見解をあらためて示した。

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