- 北朝鮮、ワグネル支援で軍事物資を提供-NATO高官
- 超党派の米上院議員団、キーウでウクライナ首相と会談
ロシア当局は自国内陸部に最近複数回のドローン攻撃を受けたことから、プーチン大統領の公邸も含めモスクワと周辺地域に防空システムを配備した。
ドイツのラムシュタイン米空軍基地で20日開かれたウクライナ支援を巡る国防相会議では、ドイツ製戦車「レオパルト」の供与についての決定はなかった。ただ、ドイツのピストリウス新国防相は北大西洋条約機構(NATO)同盟国と合意できれば速やかに動くことが可能だと述べた。
ドイツの戦車供与、NATO加盟国と合意なら速やかに可能-国防相
同会議では重火器の提供を含めた支援を議論。オースティン米国防長官は、主力戦車「M1エイブラムス」について共有できる情報はないと述べた。ビデオ形式で参加したウクライナのゼレンスキー大統領は、戦車の台数など巡って交渉するのではなく、「ロシアの悪事を止められる本質的な供給に道を開く」よう強く求めた。
ウクライナ情勢を巡る最近の主な動きは以下の通り。
北朝鮮、ワグネルに軍需物資を提供-NATO高官
ロシアの民間軍事会社ワグネルを支援するため北朝鮮から軍需物資や機器が届けられていると、NATO高官1人が明らかにした。提供された軍事品はウクライナでの戦況を変える規模ではないが、同盟国は北朝鮮による追加提供の可能性を懸念しているという。
この高官はまた、クリミア北部の新たな塹壕線など防衛インフラが強化されている点などを挙げ、ロシア側の戦術転換を指摘した。さらにロシア軍はより短い兵たん線を維持しようとしているようだが、兵たんを可能にするためにはロシア領への依存度が高まるとも述べた。
ポーランド、旧ソ連のT-72戦車と歩兵戦闘車を供与へ
ポーランドは「T-72」戦車と歩兵戦闘車の一団をウクライナに供与する。操縦に必要な訓練も行うという。ポーランドのブワシュチャク国防相が明らかにした。T-72戦車は旧ソ連が設計し、ポーランドやその他複数国で製造されている。
ロシア、ザポリージャ原発を稼働できず-ウクライナ職員が協力拒否
ロシアは支配下に置くザポリージャ原発6基のいずれも稼働できていないと、ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムがテレグラムに投稿した。同原発職員の大半がロシア当局への協力を拒否しているという。
「ロシアは原発での『新たな』労働者をロシア全土で探しており、占領したエネルゴダール市を離れた住民から強制的に取り上げたアパートに住ませる用意だ」と、エネルゴアトムは述べた。
超党派の米上院議員団、キーウでウクライナ首相と会談
超党派の米上院議員団が20日、ウクライナの首都キーウでシュミハリ首相と会談した。同首相は会談後、「侵略者への制裁圧力を強化することが重要だ」とテレグラムに投稿した。共和党のグラム議員、民主党のホワイトハウス、ブルーメンソル両議員が会談に出席した。
原題:Ukraine Latest: Ramstein Ends With No German or US Tank Offer(抜粋)