ウクライナのゼレンスキー大統領=9日、ベルギー・ブリュッセル(AFP時事)
ウクライナのゼレンスキー大統領=9日、ベルギー・ブリュッセル(AFP時事)

 ウクライナ侵攻を続けるロシアと同盟国ベラルーシの2024年パリ五輪参加を巡り、日米欧など35カ国が参加するオンライン閣僚級会合が10日、開催された。AFP通信によると、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアの選手が「暴力と無法を体現したテロ国家の代表」になると主張し、五輪参加への反対を訴えた。

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 ロイター通信によれば、リトアニアの教育・科学・スポーツ相は、会合参加国がロシアとベラルーシの選手の参加禁止を求める方針だと述べた。ポーランドのスポーツ・観光相は「ギリシャ、フランス、日本を除く大半の国」が両国選手の排除に同意したと説明する一方、現時点でボイコットは議論対象ではないと語った。

 パリ五輪開催国フランスのマクロン大統領は9日、ロシアの参加に関し今夏に見解をまとめる考えを示した。欧州連合(EU)首脳会議出席のため訪問したベルギーの首都ブリュッセルで、記者団に「夏に情勢を踏まえて(ロシア参加への賛否を)検討する」と述べた。

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