ロシア極東ハバロフスク地方の知事が2020年に逮捕・解任された問題で、モスクワ郊外の裁判所は10日、セルゲイ・フルガル前知事に「殺人罪」などで禁錮22年(求刑禁錮23年)の判決を言い渡した。フルガル氏は野党所属。当時、プーチン政権が連行したのは「政治弾圧」だとして、中心都市ハバロフスクで数万人の抗議デモに発展していた。
フルガル氏は18年の統一地方選で当選。プーチン政権の年金改革を巡る批判票の受け皿となり、与党の現職候補に勝利した。独立系メディアによると、10日の公判で「判決の内容を理解したか」と裁判官が問い掛けると、フルガル氏は「理解できないのは、裁判官自身が恥ずかしくないのかということだ」と強く反発した。