[ニューヨーク 23日 ロイター] – 経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXの創業者サム・バンクマンフリード被告(30)が23日、新たな罪状で追起訴された。

今回の起訴内容によると、被告は2人の元FTX幹部と共謀し、自社に有利となる法案を通過させる目的で議員に影響力を行使するために、数千万ドルの違法な政治献金をした疑いがある。検察側の申し立てでは、これらの献金の多くは被告自身のヘッジファンドであるアラメダ・リサーチが調達した資金で、その中には一部顧客の資金も含まれており、被告が個人献金の上限を擦り抜ける手段になったという。

被告は当初8件の罪で起訴された後、これまでに詐欺や共謀など計12件の罪状に問われている。

被告の公判は10月に開かれる予定。連邦地裁で審理を担当するルイス・カプラン判事は23日、被告にFTXとアラメダの従業員との接触を禁じる措置を3月3日まで延長した。