[ソウル 24日 ロイター] – 米商務省の高官は、中国に対する先端半導体の技術や製造装置の輸出規制に関連し、韓国企業が中国で製造する半導体の技術水準に上限を設ける可能性が高いとの見方を示した。
韓国のサムスン電子とSKハイニックスが中国で製造する半導体に関し、米国は1年間、輸出規制の適用除外とすることを決めている。新規制は中国の先端半導体製造施設に米国から製品を輸出する際、許可取得を義務付けるもので、中国の技術的および軍事的発展を遅らせる狙いがある。
輸出管理を担当するアラン・エステベズ商務次官は適用除外期間終了後の対応について問われ、「おそらく中国での技術進展に上限が設けられるだろう」と応じた。
サムスンとSKハイニックスが生産するNAND型フラッシュメモリーに触れ、現行技術の範囲にとどめる考えだとした。米政府は韓国の半導体メーカーと踏み込んだ対話をしているとも話した。
「われわれは同盟国の企業に害を与えないように企業側と協力している。同時に、米国を集合的に脅かすような能力を中国が構築する余地は与えない」と語った。
韓国産業通商資源省は24日、技術レベルの上限設定に関して米側と具体的に協議した事実はないと表明。「米韓は韓国の半導体メーカーによる現行事業と将来的な投資を阻害すべきではないという点で意見が一致している」とした。