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<20言語に対応した大規模言語モデル「LLaMA」を研究者などに提供>

フェイスブックの親会社であるメタは現地時間2月24日(以下、すべて現地時間)、情報を要約したりコンテンツを生成することができるAIを研究者などに向けて公開した。

メタが公開したのは大規模言語モデルの「LLaMA」。20言語に対応しており、「研究者、政府関係機関、市民団体、学会」などに限定して提供するという。

発表当日、マーク・ザッカーバーグCEOはフェイスブックに「(大規模言語モデルは)文章の生成、対話、情報の要約だけでなく、数学の定理を解いたりタンパク質の構造を予測したりといった、より複雑な作業でも活用できる可能性を示した。メタはこのオープンな研究モデルにコミットしている」とつづった。

相次ぐ対話型AI関連の発表

昨今、大手テック企業による対話型AI関連の発表が相次いでいる。グーグルは同社が開発してきた「LaMDA(Language Model for Dialogue Applications:対話アプリケーション用言語モデル)」を基盤とした対話型AI「Bard」を開発。2月6日に公表した。

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マイクロソフトは2月7日、検索エンジン「Bing」に対話型AIを搭載すると発表。2月22日にはスマートフォンに対応し、iOS版とAndroid版の「Bing」アプリ、ならびに「Microsoft Edge」、「Skype」でも利用可能となったことを明かした。

その他にも多くの発表がなされているが、2月23日にはアメリカのスタートアップ・Notion Labsが公開した「Notion AI」が話題をさらった。

「Notion AI」は同社提供のコラボレーションソフトウェア「Notion」上で利用可能。日本語にも対応しており、文章の要約、編集、生成などをアシストする。