[香港 9日 ロイター] – 以前は中国の不動産開発大手、中国恒大集団の許家印会長が保有しており、昨年銀行に差し押さえられた香港の高級住宅地にある邸宅が、管財人よって売りに出された。売却を共同で仲介する不動産仲介大手の中原(センタライン)とCBREが9日明らかにした。
香港の土地登記簿によると、465平方メートルの広さを持つこの邸宅は昨年11月1日に中国建設銀行(アジア)が差し押さえた。中原とCBREによると評価額は8億8800万香港ドル(1億1210万米ドル)。
許氏が香港に所有する個人資産の差し押さえが明らかになったのはこの物件が初めてとされる。恒大が香港で所有する他の資産は、同社が2021年後半にデフォルト(債務不履行)に陥って以降、差し押さえられたか売却されている。
センタラインとCBREによると買い手は今月後半に確定する見通し。既に多数の問い合わせを受けているという。
恒大はこの邸宅売却についてコメントを控えた。許氏と中国建設銀行のコメントは得られていない。