[ロサンゼルス/ワシントン 13日 ロイター] – 米政権は、石油大手コノコフィリップスがアラスカ州北西部で進める大規模な石油掘削プロジェクト「ウィロー」について、規模を縮小する形で承認する。米内務省が13日発表した。

同プロジェクトを巡っては、バイデン大統領が推進する気候変動への対応と矛盾するとして、環境保護団体などの間からは反対の声が上がっていた。

バイデン政権は掘削サイト3カ所を許可する見通し。コノコフィリップスは最大5カ所の掘削サイトのほか、道路や橋、パイプラインなどの建設を求めていた。内務省によると、プロジェクトの規模は40%縮小される。

また、内務省は12日に北極海のボーフォート海の約300万エーカーを石油・ガスリースを巡る「無期限禁止地域」とする措置を発表。これはオバマ政権時代の禁止措置に基づくもので、米国の北極海域における石油開発の道を事実上閉ざすことになる。