[香港 22日 ロイター] – 経営立て直しに取り組んでいる中国不動産開発大手、中国恒大集団は22日、総額227億ドルのオフショア債の再編計画を発表した。
オフショア債保有者は、期間10─12年の新発債と全て交換するか、グループと香港上場2社の株式関連商品および5─9年の新発債の組み合わせに切り替えるかを選ぶことができる。
恒大集団は「この再編案でオフショア債務における重圧が和らぎ、当社の事業再開努力が促進され、オンショア債務問題の解決にもつながる」と説明し、今後整然とした事業の再開と債務返済のためのキャッシュフローの緩やかな増加が期待できるとしている。
ただアナリストの間では、同社のバランスシートが早期に健全性を回復できるとの見方は乏しい。
恒大集団は20日、オフショア債を保有する主要債権者グループが再編条件に合意したことを明らかにしていた。4月から5月の間には、遅れている2021年と22年の財務状況を公表する予定も示した。
一方で向こう3年かけて事業を再開していくのに伴って、2500億─3000億元の追加資金の調達が必要になるとも述べた。
恒大集団はオフショア債を含めて3000億ドル超の債務を抱え、中国の不動産業界の債務危機における中心的な存在とみなされている。