[ワシントン 13日 ロイター] – 国際通貨基金(IMF)のスリニバサン・アジア太平洋局長は13日、日銀は長期金利に柔軟性を持たせることで、いずれ行われる政策修正が「より円滑、かつ混乱が少なくなる」という認識を示した。
スリニバサン氏は記者会見で、日本の「利回りに柔軟性が必要と強調した」と語った。日本のインフレについては上振れ、下振れ双方のリスクがあると指摘。賃上げが短期的に物価に上振れ圧力をかけるものの、中期的には日銀の目標である2%を下回る水準に鈍化する公算が大きいという見解を示した。
植田和男新日銀総裁の下、早期の政策修正を巡る観測がくすぶっている。
植田総裁は12日、訪問先のワシントンで会見し、物価高への対応が遅れるリスクよりも、時期尚早に金融緩和を終了して2%のインフレ目標が未達になるリスクに日銀はより注意を払うべきだと述べた。