[東京 18日 ロイター] – 三井住友フィナンシャルグループは1400億円規模の永久劣後債(AT1債)を発行する方針だ。19日に条件を決める。関係者が明らかにした。
5年2カ月後に償還が可能になる債券を890億円、10年2カ月後に償還が可能になる債券を510億円発行する。国債に対するスプレッドは1.71%を予定している。
日本経済新聞によると、クレディ・スイス・グループの救済により同社のAT1債が無価値になって以降、世界の主要銀行としては初めての発行となる見通し。
全国銀行協会の加藤勝彦会長(みずほ銀行頭取)は4月3日の会見で「一般的には、日本の金融機関が発行するAT1債は、公的支援が行われることによって元本が毀損されるという特約はないと認識している」と述べている。
三井住友FGは「コメントを差し控える」とした。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は、4月下旬以降を予定していたAT1債の起債時期を5月中旬以降に変更している。