• 中国が釈明、スーダンで戦闘激化、FOX人気番組のホストが退社
  • 決算シーズン前の米株上昇はリスク、ディズニー人員削減第2弾
Prospective tenants tour an apartment complex in the Chelsea neighborhood in Manhattan Photographer: Drew Angerer/Getty Images North America

ニューヨーク市のマンハッタンでは、ローンを組まず現金で住宅を購入する人はもはや超富裕層にとどまりません。現金購入の比率は1-3月(第1四半期)に約57%と過去最高に上昇しました。70万ドル(約9400万円)のワンルームタイプから、セントラルパークに近いホテルを改装した1030万ドルのコンドミニアムまでさまざまな物件が現金で購入されています。住宅ローン金利が高止まりする中、マンハッタンの住宅市場でも「現金が王様」という状況になっているようです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

釈明

中国の駐仏大使が旧ソ連諸国の主権に疑問を呈した発言に対し、中国は距離を置こうとしている。パリの中国大使館は声明を発表し、盧沙野大使の発言内容は政治的な宣言ではなく、むしろ「個人の見解を表明したもの」であり、過度に解釈されるべきではないと説明。中国外務省の毛寧報道官は24日、「ソ連解体後の旧ソ連諸国の主権国家としての地位を中国は尊重している」と北京で開かれた定例記者会見で述べた。

国外退避

24日にかけてスーダン全土で戦闘が激化し、少なくとも数千人が国外退避を強いられた。混乱の中、外交官や外国人のスーダン脱出も加速している。週末には米国や英国が外交官らを安全な地域に避難させるため、軍を動員。米国は軍用ヘリコプターで領事館員らを輸送した。一方で、二重国籍者を中心に数千人の米国人と英国人がスーダンにとどまっているという。岸田文雄首相は24日、スーダンに在留する邦人とその家族計45人が自衛隊機で国外に退避したと記者団に述べた。共同通信など複数のメディアが報じた。

人気番組のホスト退社

米FOXニュースは24日、高視聴率を誇っていた番組のホスト、タッカー・カールソン氏が即日退社すると明らかにした。FOXは先週、投票集計機メーカーのドミニオン・ボーティング・システムズが2020年米大統領選の報道で名誉毀損(きそん)があったとして起こした損害賠償請求訴訟で、約7億8700万ドル(約1060億円)の支払いに同意したばかり。夜間の時間帯の人気番組ホストを失うことで、FOXは番組編成上も大きな打撃を被る。

目先のリスク

今回の決算シーズン前の時期の米株上昇は、連邦準備制度の利上げ継続と企業利益の伸び鈍化見通しを踏まえると目先のリスク要因だと、モルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏が指摘した。S&P500種株価指数は3月の最後の3週間に6%余り上昇。これまで3回の決算シーズン前に売られていたことと対照的で懸念材料になるという。「今年の企業利益についての悲観的見通しを踏まえ、また流動性状況がいままでほど緩和的でなくなる中で、これまでの上昇の動きは目先の株価に対するリスクだと考えられる」と、ウィルソン氏はリポートで分析した。

第2弾

米ウォルト・ディズニーは24日、年内に予定している約7000人削減のうちの第2弾を開始した。数千人が対象。3月に第1弾が実施されていた。同社の発表によれば、今回の第2弾は27日まで行われる。第2弾と第1弾の合計の削減数は4000人程度に達する見通しだという。年内の人員削減は3段階に分けて行われ、第3弾は今夏の初めより前に実施される見通し。

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