[ワシントン 28日 ロイター] – 米国のジョセフ・ユン大統領特使(太平洋諸島担当)は28日、中国との競争にさらされる中、米国は太平洋諸島との外交的な「キャッチアップ」を加速させる必要があるという認識を示した。
ユン氏は、米国家安全保障にとって重要であるにもかかわらず、二の次とされてきた同地域における中国の影響力は懸念要因とし、「そのため幾分のキャッチアップをしているが、加速させる必要がある」と語った。
バイデン大統領が5月22日に南太平洋のパプアニューギニアを訪問するという情報については「最終的な決定がなされたとは考えていない」としつつも、訪問が実現すれば「バイデン大統領が歓迎されると確信している」と述べた。
パプアニューギニア首相府報道官によると、バイデン大統領は来月24日に開催される日米豪印4カ国の協力枠組み「クアッド」の首脳会議に出席するためオーストラリアに向かう途中、パプアニューギニアに立ち寄り、首都ポートモレスビーに3時間滞在する予定。現職の米大統領による初の訪問となる。
また、関係者によると、バイデン氏はポートモレスビーで太平洋諸島の十数人の首脳らと会談する見通し。