【パリ時事】イタリア情報保護当局は28日、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」の利用再開を発表した。個人情報が違法に収集された疑いがあるとして、3月末から一時的に使用を禁止していたが、同AIを運営する米新興企業オープンAIが提示した改善策を受け入れた。
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チャットGPTはインターネット上の大量のデータを学習。利用者が質問を入力すると、自然な文章で回答するのが特徴だ。昨年11月の公開後、短期間で世界各地に普及した。
しかし、イタリア当局は3月末、オープンAIがチャットGPTの利用者に無断で対話内容などを収集し、個人情報保護法に抵触した疑いがあると発表、調査に乗り出した。その後、禁止解除の条件として、懸念払拭(ふっしょく)に向けた改善策を4月末までに講じるよう指示した。