[東京 2日 ロイター] – 日銀が2日に発表した4月のマネタリーベースの平均残高は、前年比1.7%減の675兆9281億円だった。前月の655兆7809億円から20兆円超増え、昨年5月以来の高い水準となった。3月期末を前に財政要因で日銀当預の残高が増え、4月に入って年金の支払いなどがさらに押し上げたとみられる。
内訳は、日銀当預が2.3%減の549兆2517億円。前月の528兆8979億円を20兆3538億円超上回った。紙幣は1.5%増の121兆8724億円、貨幣は3.4%減の4兆8040億円だった。
4月末のマネタリーベース残高は680兆4349億円で、前月の675兆8401億円を上回った。
マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。(和田崇彦)