先進7カ国(G7)は13日、財務・保健相合同会合を開き、感染症のパンデミック(世界的大流行)時に、迅速に資金を拠出できる態勢づくりを進めることで一致した。コロナ禍で途上国へのワクチン配布のための資金手当てが遅れたことなどを教訓に、財政と公衆衛生の連携を強化する。
G7は会合後の声明で、コロナ禍は国際機関などの既存の財政支援枠組みの「限界を露呈させた」と指摘。資金提供が遅く、対象も限定的だったとした。その上で、既存枠組み間での調整改善などにより、緊急時に資金を機動的に利用できる「サージ・ファイナンス」と呼ばれる仕組みを整備するべきだと表明した。20カ国・地域(G20)と連携し、インドで8月に開かれるG20財務・保健相合同会合までに、具体的な作業を詰める。